明日バイブが届きます

セックスレスとそれにまつわる秘密の話

冬の人

忘れられない

サカナクション / 忘れられないの - YouTube 半年の月日が経つというのは二つ季節を越えること おーちゃんと出会えたけれど私は決して秋の人、冬の人を忘れられた訳では無い ふと彼らの出身地や職業や好きだと言った唄やしぐさを思い出して胸が苦しくなるこ…

冬の人#Ⅸ

2019-04-12文筆 4度目の月曜日がきた 何も連絡がなかった。好きなら連絡をとらないのがとても耐え難い期間だと思った。その日は立春だった 「おはよう また笑って二人でレモンビールが飲みたいの 私がしていたのは気持ちを分け合うことではなく八つ当たりだ…

冬の人#Ⅷ

2019-04-10文筆 私は何度も冬の人からのメッセージを読み返した。色んな意味にとれるメッセージで悩んだ。読み返して待つことにした 好きだったのだ 春になって二人でしたいことを約束した まだ映画も一緒に観ていない 焼き鳥のお返しもご馳走してもらってい…

冬の人#Ⅶ

2019-04-09文筆 私の流産の経験はもう5年以上前のことだった 人生の中でそのことで充分苦しんだし、自分を責めた出来事 私はどうすればいいのか分からなかった 「分かりました。何も話さなければ良かったです。心を許しすぎました」 『 僕の心の許容量の問題…

冬の人#Ⅶ

2019-04-08文筆 しばらく何気ないやり取りをして日が過ぎていった。新年があけて今年もよろしくと挨拶をしあった 彼の仕事始めは1月4日だと知っていた。金曜日だった。私は日曜日まで休みだったので、てっきり土日に会えると思っていた けど、何気ないメッセ…

冬の人#Ⅵ

2019-04-07文筆 鬼門は冬休みだった そして運悪く冬休みが始まる頃に私は生理になりそうだった。生理前になる女性ホルモンのイタズラというより意地悪に近い不健康な心模様 それが重なった 些細なことだった。冬の人が仕事納めをして東京に戻ると連絡をくれ…

冬の人#Ⅴ

2019-04-05文筆 私はその日ショートスリーパーだと言う割にスヤスヤと眠る冬の人の横で、一睡も出来なかった まだ心を許してなかったから スヤスヤと眠る彼の姿をまた見られるのだろうか?不倫は突然予告されることなく終わるんだよな。臆病者の私はそう思い…

冬の人#Ⅳ

2019-04-05文筆 日が落ちかけた頃 “もうすぐ着くよ” と冬の人からメッセージがきた “今ホテルの近く” “ホテルの前” “ホテルのロビー” “エレベーターに乗った” “部屋の前” 会う前のカウントダウンみたいなメッセージが届いた 「おかえりなさい」 そう言って私…

冬の人#Ⅲ

2019-04-05文筆 私はいわゆるシティホテルを予約した ラブホテルではなくて、いつでも外出可能なホテルがよかった 夕飯のお店も本を出しているブロガーさんの記事を読んで、カウンターのみのこだわりの焼き鳥屋さん(高級)を予約した クリスマスが近かったか…

冬の人#Ⅱ

2019-04-04文筆 私は欲張りな人間なのだろうか? それとも我慢弱い人間なのだろうか? 初めて彼氏が出来てから若い頃こそ色々あったが(浮気されたり)、比較的相手に大事にされてきたと思う 会う時間を作ってくれて、行きたい場所へ連れてってもらい、時には…

冬の人#Ⅰ

2019-04-03文筆 私は冬と人と結ばれたことで心底ホッとしていた。もうマッチングアプリをしなくても良くなったこと。胸の内を吐露する人が出来たこと。未来を共に過ごしてくれる人が出来たこと そして・・・・ セックスが定期的に出来るようになったこと 年…

Tinder#冬の人-⑪

2019-03-30文筆 そして私たちは古ぼけた和室のラブホテルの休憩という制限のある時間制の中で結ばれた ごくごく普通のセックスだった 冬の人は雄だったし、私は雌だった。求め合う二人がいた それでも私は魔のようなコンプレックスである勃起不全の呪いに怯…

Tinder#冬の人-⑩

2019-03-29文筆 『初対面でこんなこと言うのはどうかと思うし、nanaの意志を尊重していい。二人で過ごせるところに行きたい』 私も大人だ。それが示すものがカラオケじゃ無いことくらい分かる 「えーーっ!!!」 と大袈裟に言って、彼が少したじろぐのを見…

Tinder#冬の人-⑨

2019-03-28文筆 店の外に出るとまだワイワイガヤガヤと賑やかだった 寒々しい木々には気の早いイルミネーションが取り付けられていて、冷たい空気がネオンとイルミネーションを効果的に演出していた 冬の人が 『まだ大丈夫?』 と聞いてくれた。私は「うん」…

Tinder#冬の人⑧

2019-03-27文筆 『なんで左側の方が落ち着くの?』 「人って左側に心臓があるでしょ?心臓がある場所よりもなるべく距離を保った方が本能として安心するのよ。つまりね、ここにいる私たち以外の6組のカップルは初対面ではなくある程度打ち解けた関係であるこ…

Tinder#冬の人-⑦

2019-03-26文筆 「おまたせ」 私はヘラヘラと笑って声をかけた。振り返った冬の人は写真で見るよりも魅力的で少し見とれた その少し見とれている間に8秒以上経ってしまっていただろう。褒めるどころか言葉が上手く出なかった 後ろで店員さんがおしぼりを持っ…

Tinder#冬の人-⑥

2019-03-25文筆 当日はお店の中で待ち合わせることにした 駅で『はじめまして』「こちらこそはじめまして」と出会い系特有のお決まりの挨拶を交わしたくなかった 立派なアラフォーなんだけど、幼稚でロマンティックなんだろうな。二人の出会いは特別だって思…

Tinder#冬の人-⑤

2019-03-24文筆 『見つけてくれてありがとう』 そうメッセージが返ってきた 「見つけ出せてよかった。もう勝手に居なくならないで!居なくなる時はちゃんと言って!」 私はそう伝えて、冬の人に個人の連絡先を聞いた。もう同じ想いをしたくなかった。冬の人…

Tinder#冬の人-④

2019-03-23文筆 新しくアカウントを作り直して、写真は冬の人が分かるように同じものにした。プロフィール欄には 「たったひとりの人を探すためにリトライしています」 と読んだ人がマッチングを避けるような内容にした。誰かとマッチングしたいわけではない…

Tinder#冬の人-③

2019-03-22文筆 冬の人との言葉のやりとりが好きだった この人となら分かり合える予感がしていた。数千の人とマッチングした。ハイスペックでイケメンもいたのに私が心惹かれたのは陰と陽で言えば陰の冬の人だった 出会いにはタイミングがある。縁もある。結…

Tinder#冬の人-②

2019-03-21文筆 二週間ほど前、私達は言葉を紡いでいた。お互いに“もし会ったら”の想定の話を少しするようになった 冬の人がいつもの通り、私に質問をした 『食欲、睡眠欲、知識欲、性欲、独占欲に順位をつけるとしたら?』 私は 「1位は同率で食欲と睡眠欲…

Tinder#冬の人-①

2019-03-20文筆 今考えても彼を右スワイプした記憶がない。操作ミスでもしたのかもしれない。あとから見返しても、ボヤけた本人とは分からなく加工された一枚の写真を見て魅かれるものはなかった けれど、何故かマッチングして何故かメッセージを私は送った…